概要
階層設定は、ミーティング、ウェビナー、およびオーディオ会議に影響を与える設定を管理するための階層的な方法を提供します。この設定は、アカウントレベル、グループレベル、ユーザーレベルで管理することができるため、必要に応じて、組織全体のイベントで強制的に設定を適用することができます。また、ミーティングおよびウェビナーの主催者は、その他の設定を柔軟にカスタマイズすることができます。
この記事の内容:
新規アカウントの場合
Zoomアカウントを初めて設定する場合:
- アカウント設定を編集する権限のある管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
- [アカウント管理] > [アカウント設定] の順にクリックします。
- このページには次のタブが含まれます。
- ミーティング
- 記録
- 電話
- デフォルト値を変更する必要のある設定があるかを確認します。詳細は、デフォルト設定をご参照ください。変更を行うと、アカウントのすべてのグループおよびユーザーに影響します。
- ミーティング
- 記録
- 電話
- 最大限にコントロールしたい場合は、オプション名の右側にある鍵型アイコンをクリックします。これにより、グループまたは個人が設定の変更を行えなくなります。詳細は、ロック設定をご参照ください。
- グループと個人に最大限の柔軟性を付与したい場合は、鍵型アイコンを開けたままにします。これにより、グループごとに異なる設定を行うことができ、その設定をそのグループのメンバーに対してロックすることができます。
- 組織がグループ設定を使用する場合は、アカウントに対して設定したデフォルト値とは異なる設定が必要なグループがあるかどうかを判断します。
- 異なる設定が必要なグループがある場合は、 グループ設定] >[group_name] >[設定]へ移動して、それぞれのグループの設定を行います。このページには次のタブが含まれます。
- アカウントレベルでロックされていない設定を更新します。
グループレベルで変更を行うと、そのグループのすべてのメンバーに影響します。アカウントに、異なる設定の複数のグループに属するメンバーがいる場合、そのメンバーに適用される設定は、競合する設定の下に記載されます。
既存アカウントの場合
あなたまたはアカウントのメンバーが、設定のデフォルトを変更した場合、その変更は次のロケーションにおいて更新されます。
- アカウント設定
- グループ管理 > group_name > 設定
- ユーザー > user_name > 設定
- 設定(個人ユーザーの場合は[Personal(個人設定)])
オプションのロケーションと、その管理方法が変更されました。各オプションの新しいロケーションに関する詳細は、 階層設定に移行するをご参照ください。
設定を管理する
デフォルト設定
大半の設定は、グループとしてよりも個々でコントロールされています。この場合、各オプションはそのトグルでコントロールされています。アカウントレベルで設定が変更されると、以前に設定がグループまたはユーザーにより変更されていない限り、それがアカウントのすべてのグループとユーザーに対するデフォルトの設定となります。
例えば、透かしを追加オプションのデフォルト値がオフだとします。あなたはこのオプションを以前オンにしましたが、アカウントのユーザーの何人かがそれをオフにしたとします。デフォルトで、以前にこのオプションをオフにしたユーザーを除き、アカウントのすべてのメンバーに対してこのオプションはオンとなります。あなたが設定をロックしない限り、これらのユーザーの設定はオフのままとなります。
ロック設定
各設定は、アカウントレベルまたはグループレベルのいずれかでロックすることができます。アカウントレベルで設定をロックすることは、どのユーザーも設定を変更できないことを意味します。グループレベルで設定をロックすることは、グループのメンバーが設定を変更できないことを意味します。
例えば、アカウントのすべてのユーザーに透かしを追加する機能を使ってほしいと考えているとします。この設定はデフォルトでオフになっているため、次を行う必要があります。
- アカウント設定を編集する権限のある管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
- [アカウント管理] > [アカウント設定] の順にクリックします。
- [ミーティングを予定する]の[透かしを追加]オプションに移動し、機能をオンに切り替えます。認証ダイアログが表示されたら、[オンにする] を選択して、変更を確認します。
- 鍵型アイコンをクリックして、確認ダイアログで[Lock]をクリックします。
すべてのグループおよびすべてのアカウントメンバーの[透かしを追加]オプションが直ちにオンになり、すべてのミーティングとウェビナーで透かしの追加機能が使用されます。
ただし、例えば、透かしの追加機能をエンジニアリンググループのユーザーのみに使わせ、他のグループのメンバーにはこの設定を有効にするか無効にするかの選択をさせたいとします。その場合は、次の操作を行う必要があります。
- アカウント設定を編集する権限のある管理者として、Zoomウェブポータルにサインインします。
- [アカウント管理] > [アカウント設定] の順にクリックします。
- [ミーティングを予定する]の[透かしを追加]オプションに移動し、設定をオンに切り替えます。認証ダイアログが表示されたら、[Turn On]を選択して、変更を検証します。
この設定をアカウントレベルでロックしてはなりません。アカウントレベルでロックすると、組織のどのユーザーもこの設定をオフにすることができなくなります。この時点で、アカウントのすべてのメンバーの設定において、このオプションがオンになります。 - [Group Management]をクリックします。
- グループの名前(この例では、エンジニアリンググループの名前をクリックします)をクリックして、[Settings]タブをクリックします。
- [ミーティングを予定する]の[透かしを追加]オプションに移動し、設定がオンになっていることを確認します。
- 鍵型アイコンをクリックして、[Lock]をクリックして設定を確認します。
- エンジニアリンググループに属するアカウントのすべてのメンバーに対する[透かしを追加]オプションが直ちにグレー色になり、オフに切り替えることができなくなります。 これらのグループメンバーのすべてのミーティングとウェビナーが透かしの追加機能を使用します。
- エンジニアリンググループに属さないアカウントのメンバーに対する[透かしの追加]オプションはオンになりますが、ロックはされません。これらのメンバーのミーティングとウェビナーはデフォルトで透かしの追加機能を使用しますが、メンバーはこのオプションをオフにすることもできます。
競合する設定
一個人が複数のグループのメンバーであり、これらのグループの設定が競合する場合、ロックされている設定が優先されます。複数のグループの異なる位置でロックされている設定の場合、ユーザーがグループに追加された順序に基づいて優先順位が決定します。
例えば、組織に請負業者という名前のグループがあり、その後に、エンジニアという名前のグループを作成したとします。以下の表は、請負業者とエンジニアの両方のメンバーであるジョンという名前の従業員の設定を示しています。
オン |
オフ |
ロックがオン |
ロックがオフ |
|
請負業者 |
x |
|||
エンジニア |
x |
|||
ジョン |
x |
ジョンは請負業者のグループに最初に参加しましたが、ロック設定が優先されるため、彼の設定はロックがオフの状態になります。
オン |
オフ |
ロックがオン |
ロックがオフ |
|
請負業者 |
x |
|||
エンジニア |
x |
|||
ジョン |
x |
両方のグループの設定が競合していますが、ジョンはエンジニアのグループに追加される前に請負業者のグループに追加されていたため、ジョンの設定はロックがオンの状態になります。
オン |
オフ |
ロックがオン |
ロックがオフ |
|
請負業者 |
x |
|||
エンジニア |
x |
|||
ジョン |
x |
オン |
オフ |
ロックがオン |
ロックがオフ |
|
請負業者 |
x |
|||
エンジニア |
x |
|||
ジョン |
x |
どちらの設定もロックされておらず、ジョンはエンジニアのグループに追加される前に請負業者のグループに追加されていたため、ジョンの設定には請負業者の設定が適用されます。
第一グループ
あるユーザーが複数のグループにいる場合、管理者は複数のユーザーに対して第一グループを設定することができます。このユーザーは、第一グループの設定をデフォルトで使用することになります。ただし、設定が他のグループでロックされている場合、それらの設定はそのユーザーに対してロックされます。デフォルトでは、第一グループはユーザーが追加される最初のグループです。グループの管理やグループを第一グループとして設定する方法を調べましょう。