事前設定での大規模展開: iOS の場合

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システム管理者は、モバイル デバイス管理(MDM)を使用して、管理対象の iOS デバイスで Zoom モバイルアプリをリモートで設定できます。 これにより、管理者は特定の設定の使用を必須にすることも、それらの設定を完全に無効にすることもできます。

モバイルアプリは、Zoom デバイス管理を使用して登録、管理できるため、Zoom ウェブポータルでデスクトップ クライアントとモバイルアプリの設定を一元管理できます。

この記事では、次の項目について説明します。

Windows デバイスmacOS デバイスAndroid デバイス用に事前設定済みの Zoom をインストールする方法について説明します。 また、Zoom 独自のデバイス管理プラットフォームを使用して、デスクトップ クライアントとモバイルアプリの設定を一元的に構成することもできます。

MDM を使用して iOS で Zoom を設定するための前提条件

  • iOS 4 以降を搭載した iOS デバイス
  • エンタープライズ モビリティ管理(EMM)ソフトウェア(AirWatch、Microsoft Intune など)

: 必須ではありませんが、関連するアプリ保護ポリシーを展開しない場合、Zoom アプリを起動するたびにユーザーは Intune アカウントにサインインするよう求められます。最初の起動時に、ユーザーは Microsoft の認証情報でサインインする必要がありますが、アプリ保護ポリシーを含めることで、それ以上の Intune 認証プロンプトを回避できます。

設定オプション

構成キー 説明 値の種類
インストールと更新
SetEnrollToken4CloudMDM ウェブポータルから提供されたトークンを使用してデバイスを Zoom デバイス管理に登録します。 文字列
セクション テキスト 1
DisableCertPin 証明書のピン留めを無効にします。 ブール型
BandwidthLimitUp デスクトップ クライアントの送信の帯域幅の最大値を設定します。
: ウェブ設定を通じて帯域幅が制限されている場合、ウェブでの制限はクライアントで設定された制限を上書きします。
文字列
BandwidthLimitDown デスクトップ クライアントの最大受信帯域幅を設定します。
: ウェブ設定を通じて帯域幅が制限されている場合、ウェブでの制限はクライアントで設定された制限を上書きします。
文字列
EnableIndependentDataPort 有効にされると、クライアントはメディア伝送に以下のポートを使用します。
オーディオ: 8803
画面共有: 8802
ビデオ: 8801
ブール型
認証
DisableFacebookLogin Facebook サインイン オプションを削除します。 ブール型
DisableGoogleLogin Google サインイン オプションを削除します。 ブール型
mandatory:EnableAppleLogin Apple サインイン オプションへのアクセスを許可します。 ブール型
DisableLoginWithSSO SSO サインイン オプションを削除する。 ブール型
DisableLoginWithEmail メール サインイン オプションを削除します。 ブール型
ForceLoginWithSSO デフォルトで SSO を使用してサインインします。 ブール型
SetSSOURL SSO サインインのためにデフォルトの SSO URL を設定します。
たとえば、hooli.zoom.us は「SetSSOURL=hooli」として設定されます。
文字列
ForceSSOURL SSO サインインのためにデフォルトの SSO URL を設定し、ロックする。
たとえば、hooli.zoom.us は、ForceSSOUrl=hooli として設定されます。
文字列
EnableEmbedBrowserForSSO SSO 向けのクライアントに埋め込まれたブラウザを使用する。 ブール型
DisableAutoLaunchSSO Zoom が以前に使用した SSO URL を自動的に開かないようにする。 アカウントを複数持っていて、それぞれ違う SSO URL を使っているユーザーには便利なオプションです。 ブール型
mandatory:EnablePhoneLogin 電話認証によるサインインを有効にします。 (A) ブール型
mandatory:EnableAliPayLogin Alipay 認証によるサインインを有効にします。 (A) ブール型
mandatory:EnableWeChatLogin WeChat 認証によるサインインを有効にします。 (A)
ブール型
EnforceLoginWithMicrosoft サインインに Microsoft 認証を要求します。  
SetAccountIDsRestrictedToJoin クライアントが、特定のアカウント ID でホストされているミーティングにのみ参加するよう制限します。 (B)  文字列
SetEmailDomainsRestrictedToLogin ユーザーがサインインできるメールアドレス ドメインを、「&」で区切って設定します。
例: zoom.us & hooli.com
文字列
EnableCloudSwitch 商業用 Zoom(デフォルト)と 行政機関向け Zoom を切り替えるオプションを有効にします。 ブール型
EnforceSignInToJoin デスクトップ クライアントでミーティングに参加する前に、ユーザーの認証を要求します。認証は、参加用 URL を使用して参加する場合は、ウェブポータルを介して実行できます。 ブール型
EnforceAppSignInToJoin デスクトップ クライアント上のミーティングに参加する際に、デスクトップ クライアントで認証を要求します。 ブール型
EnforceSignInToJoinForWebinar モバイルアプリでウェビナーに参加する前に、ユーザーに認証を要求します。参加用 URL で参加する場合は、ウェブポータルを介して認証を行うことができます。 ブール型
EnforceAppSignInToJoinForWebinar ウェビナーへの参加にモバイルアプリでの認証を要求します。 ブール型
SetDevicePolicyToken 内部ミーティング認証を要求します。 (C) 文字列
一般的なミーティングとクライアントのオプション
AlwaysShowMeetingControls [ミーティング コントロールを常に表示] 設定の使用を設定します。 ブール型
DisableClosedCaptioning 字幕機能の使用を無効にします。 ブール型
DisableQnA ウェビナーの Q&A の使用を無効にします。  ブール型
DisableMeetingReactions ミーティングのリアクションの使用を無効にします。  ブール型
DisableNonVerbalFeedback 意思表示アイコンの使用を無効にします。  ブール型
DisableWebinarReactions [ウェビナー リアクション] の使用を無効にします。 ブール型

DisableBroadcastBOMessage

ホストが開いているすべてのブレイクアウト ルームにメッセージを配信する機能を無効にします。 ブール型
MeetingReminder 予定されているミーティングのリマインダー通知を表示します。 ブール型
ビデオ
DisableReceiveVideo ビデオの受信を無効にします。 ブール型
DisableVideoCamera ビデオの送信を無効にします。 ブール型
TurnOffVideoCameraOnJoin ミーティング参加時にカメラを自動的にオフにします。 ブール型
EnableFaceBeauty [外見補正] を有効にします。 ブール型
SetFaceBeautyValue
EnableFaceBeauty と併用すると、外見補正フィルタの正確な強度を設定できます。  文字列
オーディオ
DisableComputerAudio [コンピュータ オーディオ] を無効にして、ミーティングのオーディオ オプションから削除します。 ブール型
AutoJoinVOIP ミーティング参加時にコンピュータ オーディオでオーディオを自動接続します。 ブール型
画面共有
DisableShareScreen ミーティングやウェビナーで画面を共有する機能を無効にします。
: これは、他の参加者からの画面共有の着信を無効にするものではありません。 
ブール型
EnableBlurSnapshot 画面共有中にアプリを切り替えるときに、他のアプリのビューをぼかします。 ブール型
DisableWhiteBoard [ホワイトボード(クラシック)] 機能を無効にします。 ブール型
DisableInMeetingWhiteBoard ミーティングとウェビナーで [ホワイトボード] 機能を無効にします。 ブール型
DisableDesktopShare 画面共有時に自分のデスクトップを共有するオプションを無効にします。 ブール型
ミーティング内チャット
DisableMeetingChat ミーティング内チャットを無効にします。 ブール型
Zoom Apps
DisableZoomApps [Zoom Apps] ボタンを非表示にします。 ブール型
背景とフィルタ
DisableVirtualBkgnd [バーチャル背景] 機能を無効にします。 ブール型
DisableVideoFilters [ビデオフィルタ] 機能を無効にします。 ブール型
EnableAutoReverseVirtualBkgnd ミーティング後のバーチャル背景の自動反転を要求します。 ブール型
レコーディング
DisableCloudRecording クラウドへのレコーディングを無効にします。 ブール型
Zoom Room とルームシステムの呼び出し
DisableDirectShare Zoom Rooms オプションとの直接の共有を無効にします。 ブール型
NeedCallARoom デスクトップ クライアントのホーム画面で [ルームシステムを呼び出す] ボタンを表示します。 ブール型
Zoom Team Chat
DisableLinkPreviewInChat リンク プレビューを無効にします。 ブール型
SetMessengerDoNotDropThread 新しい返信があるメッセージをチャット / チャンネルの下部に移動します。 ブール型
PlaySoundForIMMessage チャット メッセージ受信時にオーディオ通知を再生します。 ブール型
MuteIMNotificationWhenInMeeting ミーティング中にチャット システム通知をミュートします。 ブール型
雑則
EmbedDeviceTag Zoom デスクトップ クライアント アプリケーションからのすべての HTTP 要求に対して、指定された 1 つのデバイス タグ文字列を埋め込みます。 この文字列は、通常の HTTP 要求の先頭に追加されます。 文字列
SyncMeetingFromCalendar モバイルアプリにある [カレンダーから Zoom Meetings を同期する] 設定を制御します。 ブール型
インタークラウド ポリシー
OverrideEnforceSigninIntercloud EnforceSignInToJoin ポリシーを上書きし、ユーザーが認証なしで ZfG クラウド上でホストされている Zoom ミーティングに参加できるようにします。 ブール型

Intercloud_DisableAllFeatures

ZfG クラウド上でホストされているミーティングのオーディオとビデオを除くすべての機能を無効にします。  ブール型

Intercloud_DisableMeetingChat

ZfG クラウド上でホストされているミーティング内チャットの使用を無効にします。 ブール型

Intercloud_DisableShareScreen

ZfG クラウド上でホストされているミーティングで画面を共有するローカル機能を無効にします。
これは、他のユーザーがコンテンツを共有する機能には影響しません。
ブール型

Intercloud_DisableMeetingReactions

ZfG クラウド上でホストされているミーティングでのミーティング リアクションの使用を無効にします。 ブール型
Intercloud_DisableWhiteBoard ZfG クラウド上でホストされているミーティングで、ミーティング内ホワイトボードの使用を無効にします。 ブール型
Intercloud_DisableClosedCaptioning このオプションは、デフォルトでは無効になっていて、ZfG クラウド上でホストされているミーティングでのキャプション機能の使用を無効にします。  ブール型

Intercloud_DisableMeetingPolls

このオプションは、デフォルトでは無効になっていて、ZfG クラウド上でホストされているミーティングでの投票の使用を無効にします。  ブール型

Intercloud_DisableComputerAudio

このオプションは、デフォルトでは無効になっていて、ZfG クラウド上でホストされているミーティングに接続するためのコンピュータ オーディオの使用を無効にします。  ブール型

:

  • (A)これらのオプションは、中国エリアのデバイスでのみ使用できます。
  • (B)アカウント ID を取得するには、アカウント管理者またはオーナーに Zoom サポートへのリクエスト送信を依頼してください。
  • (C)この機能を有効にするには、アカウント管理者またはオーナーに Zoom サポートへのリクエスト送信を依頼してください。 また、オーナーは [デバイス ポリシーの管理] の表示 / 編集アクセス権を設定するため、ロールを編集する必要があります。 必要なトークンは、[デバイス ポリシーの管理] ページから取得できます。
  • すべてのユーザーに対して構成オプションを必須にする場合、接頭辞「mandatory:」の後にキー名を付けて使用します。 ユーザーは、iOS で Zoom を使用する場合はこのオプションを変更できません。

Intune 用のサンプル XML

<dict>
<key>ForceLoginWithSSO</key>
<integer>1</integer>
<key>SetSSOURL</key>
<string>success</string>
<key>MeetingReminder</key>
<integer>1</integer>
<key>mandatory:SyncMeetingFromCalendar</key>
<integer>0</integer>
<key>mandatory:TurnOffVideoCameraOnJoin</key>
<integer>0</integer>
</dict>

AirWatch 用のサンプル XML

<managedAppConfiguration>
   <version>1.2.10</version>
    <bundleId>us.zoom.videomeetings</bundleId>
    <dict>
        <integer keyName="ForceLoginWithSSO">
           <defaultValue>
                <value>1</value>
          </defaultValue>
       </integer>
       <string keyName="SetSSOURL">
           <defaultValue>
               <value>success</value>
           </defaultValue>
       </string>
       <integer keyName="MeetingReminder">
           <defaultValue>
               <value>1</value>
           </defaultValue>
       </integer>
       <integer keyName="mandatory:SyncMeetingFromCalendar">
          <defaultValue>
                <value>0</value>
           </defaultValue>
       </integer>
       <integer keyName="mandatory:TurnOffVideoCameraOnJoin">
            <defaultValue>
                <value>0</value>
          </defaultValue>
      </integer>
    </dict>
</managedAppConfiguration>

Intune で設定する方法

Intune Company Portal をユーザーのデバイスにインストールする方法

  1. Intune Company Portal アプリをユーザーの電話にインストールします。
  2. Intune Company Portal アプリにサインインし、アプリ内の指示に従って、アプリによるデバイスの管理を許可するようユーザーに指示します。
  3. Intune Company Portal アプリを使用して Zoom をインストールするようユーザーに指示します。

設定ポリシーを適用する方法

  1. Microsoft 365 デバイス管理ダッシュボードにサインインします。
  2. 左側のナビゲーション メニューで、[クライアント アプリ] をクリックして [アプリ設定ポリシー] をクリックします。
  3. [追加] をクリックして、次の情報を入力します。
    • 名前: 設定の表示名を入力します。
    • 説明: 設定を識別しやすくするための説明を入力します。
    • デバイス登録種類: [管理対象デバイス] を選択します。
    • プラットフォーム: [iOS] を選択します。
    • 関連アプリ: App Store の [Zoom クラウド ミーティング] を選択します。
  4. [構成設定] をクリックします。
  5. [構成設定の形式] ドロップダウン メニューで、[XML データを入力] を選択します。
  6. テキスト ボックスを使用して、設定オプションを設定します。
  7. [OK] をクリックします。

: 必須ではありませんが、関連するアプリ保護ポリシーを展開しない場合、Zoom アプリを起動するたびにユーザーは Intune アカウントにサインインするよう求められます。最初の起動時に、ユーザーは Microsoft の認証情報でサインインする必要がありますが、アプリ保護ポリシーを含めることで、それ以上の Intune 認証プロンプトを回避できます。

設定ポリシーをグループに割り当てる方法

  1. 左側のパネルにある [割り当て] をクリックします。
  2. [適用するグループの選択] をクリックします。
  3. ポリシーを適用するグループを検索し、グループ名をクリックして選択したリストに追加します。
  4. [選択] をクリックします。
  5. [保存] をクリックして、選択したグループへのポリシー適用を完了します。
    設定がすべてのデバイスに適用されるまでに数分かかる場合があります。

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