照明コンセプト
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この記事では、カンファレンス ルームの照明コンセプトについてご説明します。
技術設計に関する詳細は、Zoom Rooms 設計ガイド を参照してください。
照明の概要
カンファレンス ルームにはできる限り多くの間接照明を配置して、顔がきれいに映る範囲を広くします。 環境によっても異なりますが、配信やプレゼンテーションを行う場合には、少し拡散させた直接照明が適している場合もあります。
映像の進化とともに、撮影環境と、その環境を照らす照明が映像体験に与える大きな影響に意識を向けることが重要です。どのような照明を選択するかによって、受け手の印象は大きく変わります。 照明を自分のコントロール下における環境が理想的です。十分に遮蔽できないスペースでは、時間帯にもよりますが、外からの日光によって、カメラに映る部屋の印象が大きく左右されます。理想的には、自然光は遮蔽して、調節できる非自然光の照明だけを使用し、映像が与える印象を自分でコントロールできるようにします。 ただし、顔に日光を直接当てることが効果的であるケースもあるため、その空間で自然光が時間とともに映像にどのように影響するのかを把握していることが重要です。
ビデオ会議では、高照度による色あせを発生させないために、間接光をおすすめします。 スタジオ用に設計されている部屋では、クロスキー ライトや壁面照明器具を用いて、すべての人物や物の表面がバランスよく映るようにします。
照度ガイダンス
基準となる照度は以下の通りです。単位は fc (フートキャンドル)です。
- テレビ ディスプレイでは 20 fc 未満
- 顔の鉛直面照度は 20〜30 fc
- 壁の平均照度は 10〜15 fc
バランスの取れた照明
アンバランスな照明
測定ガイドライン
部屋の照度を確認したい場合は、照度計アプリをダウンロードして、以下のステップで確認します。
- 部屋の正面のカメラに向けて、顔の位置で計測します。
顔の鉛直面照度が、fc かルクスで測定されます。 - 天井に向けて、頭上の光を計測します。
測定値が、ステップ 1 の測定値の倍以下になるようにします。 - 参加者の後方の壁で、壁面光を計測します。
測定値が、ステップ 2 の測定値の約半分になるようにします。
ビデオ会議スペースを構築する際には、光の反射にも気をつけます。 壁、窓、テーブル、ブラインド、ホワイトボードなどは反射率が高い場合が多く、ビデオ参加者の目障りになったり、カメラの画像自動調整に悪影響を与えます。
注意事項
- 遮光シェードや拡散ブラインドを使用します。
- 反射率の高いブラインド、壁面、テーブル表面は避けてください。
- 暗色や木目調のテーブルをおすすめします。
- 画面のぎらつきを避けるために、ガラステーブル、ガラス壁面、エッチングガラスは避けます。
- テーブルおよび椅子の反射率は 20~60%
- 壁の反射率は 40~60%
- 微細で複雑なグラフィックパターンは避けます。
- 半光沢や無反射のロゴをおすすします。
プレゼンテーションを行うスペースの場合は、ステージまたは壇上を照らす照明の設置をおすすめします。 映像の質が格段に向上します。
SN 比コンセプト
画像の光の基準値は、色あせや露光過多 / 不足を避けるために、被写体とのバランスを考慮します。 オーディオ設計と同様のコンセプトが照明にも当てはまります。基準とする光のレベルを念頭において明るさを選ぶ必要があります。明るさのバランスは相対的であり、画面全体で滑らかな良質の映像を提供するためには、カメラの撮像範囲内のすべての照明環境に配慮します。
ハードウェア パートナー
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